Arches National Park

　Arches National Parkの入り口は目立たない、小さい標識があるだけ。注意しないとスルーしてしまう。そこを入っていくと検問所、料金所があり、Archesだけなら$10なのだが、どうせだからNational Park Passを買ってしまった。$50。
　Visitor Centerに入る。このCenterはリニューアルされたばかりみたいで、非常にきれいであった。展示物や掲示もGood。みやげ物店では、ネイティブアメリカンライクの音楽を生演奏していた。自分もDavid & Steve GordonのDrum MedicineというCDを持っていて、この手の音楽のアメリカ西部開拓時代を感じさせる雰囲気は好きだ。どうしようかと行ったり来たりしていたが結局１枚買うことに。レジのおばちゃんが包みをはがしてくれ、演奏者の所に行けと言われた。行くと「ヘーイ、買ってくれたのか！」といってCDにサインをしてくれた。

　Arches National Parkは1度は入ってみるべきアメリカの国立公園だ。
　センターを出ていよいよ車で園に入り始めた矢先から、「何これ？」の連続。すごいですよ。どうやったらこんなへんてこなものができるんだろうか。自然の驚異に驚かざるを得ません。変な岩ばっかり。本当、すごい景観。


今日の目的はデリケートアーチトレイル。片道2.4㎞のトレイル。途中から滑りやすい岩肌のトレイルを見にケルンを頼りにしながら進んでいく。するとすり鉢状にくぼんだ巨大な滑らかな岩の向こうにあたかも2本足で堂々と立っているように見えるデリケートアーチに遭遇。アーチの前で写真を撮ってってもらった男性と復路また会い、少しおしゃべりしながら歩く。どこの州の人ですかと聞いたらば、ドイツからの来た人だとのこと。娘がこちらにキャンプに来ていてそれにあわせて自分も来たのだとか。言われてみれば、堂々としている歩き方や態度はドイツ人のイメージそのものだね。

彼は「空を見ろ。また雨が降りそうだぞ」という。確かに、空を見るといやぁな雲が迫ってきている。本当は夕日に輝くデリケートアーチを撮りたかったのだが、ここは潔く断念。帰り途中の会話では「日本は中国の急激な経済的発展に危機感を感じていないか？」とか「NYの航空博物館に行くとそこの90％は中国人だぞ」なんて話をしている。何か知的な会話だ。難しい。そうしている間にもアーチをめざす人は結構いて無事を願うのみでした(結局、雨は降らなかったのだが)。

　僕は雨が降り始めてもすぐに車に戻れるであろうウィンドウトレイルの方に行く。こちらはこちらでかなり楽しめた。トレイルの途中で、2,3歳ぐらいの子どもが、やたら岩を持ち上げたがって奇声を上げたりしてるのを端から見ていて和めました。


　そうこうしているうちに日が暮れてゆき、時計は8時半を指していました。よく歩いた夕方でした。5,6㎞は歩いたでしょうか。レンタカーによる移動でなく自分の足で歩いてみて回ることができた、いい一日でした。