Mesa Verde National Park

 US160から右手へMesa Verde National Parkの入り口に曲がっていく。坂道を登っていくと、山の頂上に軍艦のような岩がそびえている。あそこがそうか?と思いつつワインディングロードを上っていくが、そこは目的地ではなかった。

 ワインディングロードは果てしなつく続き、どんどんと山奥へと入っていく。はたして、この道はどこまで続くのか、と思ってドライブしていると、突然森林が消失している部分に入る。Mesa Verdeは1996年~2003年の間に5回もの大規模な山火事に見舞われ、敷地の半分以上が消失しているらしい。

 30分ぐらいだろうかようやくVisitor Centerに到着。とんでもない山奥、いや山奥というよりは台地なのだ。しかも異様に標高の高い。mesaとは、アメリカの南西部の頂上が平らで周囲が絶壁になっている地形を言う。こんなところに人が住んでいたとはとても信じられない。
 GATEで資料を渡され、「ツアーがあるからそれに参加してもいいし、自分で回ってもいい」と言われる。ツアーは3つ有りCenterで受付をしていたが、かなり長い待ち行列で、ここを見学するための持ち時間も限られているので、自分で回ることにする。ここは車を走らせ、もらった資料にある地図と標識を頼りにチェイパンメサにつく。

 ここには、Spruce Tree Houseという住居跡がある。巨大な岩がオーバーハングしているそのくぼみ部分にレンガを積んだきちんとした壁をもつ住居を作ってあるのだ。遠くから住居跡を見ることができるが、短いトレイルを下っていくと目の前で住居跡を見学できるのだ。

 車で移動し、次にSquare Tower Houseを展望台から見る。

 最後にCliff Palaceを見る。Cliff Palaceはレンジャー引率ツアーでないと、トレイルを下りていって中の見学ができない。ここも展望台から。

 1400年前にこの独特な地形をもつ場所に定住し、それから700年後、白人が入植するはるか前に忽然と姿を消してしまったそうだ。何でこんなところに住んだのだろう?単純に考えても外界との接触もまともにできない場所だ。しかし実際には交易もしていたらしい。西海岸の貝殻が発見されているからだ。それにしても、交易にはとても時間がかかったろうに。特異な自然と人間の生活した後の融合の後が不思議な印象を与える、そんな場所がMesa Verdeであった。

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